皆さん、こんにちは。Be-QOLe マナー講師 豊田京子 です。
暑いですね!日中の気温が27℃など
つい最近までニットを着ていたのに半袖がちょうどよくなってきました。
朝のテレビでは熱中症に気を付けるような呼び掛けもありました。が…
「熱中症予防にご注意ください」
「ん?予防に注意する?」
最近メディアの中からも「あれ?それだと意味がおかしいよ?」と思う日本語を時々耳にします。
雰囲気で通じてしまっているのが少し残念な気持ちになります。
「注意」は「気を付けること」
「予防」は「未然に防ぐこと」
なのでどちらか一方の
「熱中症にご注意ください」
「熱中症予防をしましょう」
で良いのです。
日本語を「通じる」だけで済ませていくのはもったいないですし、それだけでは今後大人になっていく子供たちへ不安も感じます
正しい言葉には、その言葉本来の意味があるから正解なのです
言葉とは、使い手の性質まで表現するとも言われています。
ということで今回は
日本語間違い Part1(二重表現)
をいくつかご紹介します。
×『頭痛が痛い』
これは二重表現の中でも有名な間違いですね。説明は割愛します。
×『必ず必要になる』
必要の一言で「必ず要る」ということですから明らかな二重表現です。
もし「必ず…!」と言い出してしまったのなら
=〇『必ず要ります』としてください。
×『後で後悔する』
後悔とは「後で悔やむ」という意味があるので、さらに後を付けるのは二重表現です。
もし「後で…!」と言ってしまったのなら
=〇『後で悔やむ』と言いましょう。
×『日本来日』
このあたりからプロでも思わず使ってしまっている二重表現が登場します。
日本に来ることを「来日」と言いますのでその一言で済みます。
「日本…!」と言ってしまったら
=〇『日本に来る・お越しになる・いらっしゃる』と繋げましょう。
×『違和感を感じる』
違和感とは「感覚としてとらえていることの表現」なので、さらに感じるを足してしまっては二重表現です。
=〇『違和感を覚える』が正解です。
×『約10kmほど』
約もほども「だいたい・およそ」というときに使いますので、どちらか片方で良いです。
=〇『約10km』または『10kmほど』
×『収入が入った』
外から「金品が入り収める」ことが収入なので、さらに入るを付けるのは二重表現です。
=〇『収入があった』または『収入を得た』が正解。
×『捺印を押す』
捺印とは「印を手で押し付ける」ことなので
=〇『捺印する』または『印を押す』とシンプルに言えば良いです。
×『過半数を超える』
過半数でもうすでに半数を超えていますね。 よって二重表現です。
=〇『過半数を占める』または『半数を超える』が正解です。
もっと知りたいでしょう?
言葉の成り立ちや意味って面白いと思いませんか?
私の成り立ちを少し。
私は私の父をはじめ、親類など教育関係者の中で生まれ育ったおかげ(?)で、幼ない頃から言葉を間違えると細かく直すようにしつけられてきたようです。
女の子はきれいな日本語が話せるほうが良いと、変に癖がつく前から教えてくれていたようですね。マナーもそうです。
でも子供の頃は言葉が丁寧すぎて友達に茶化されたりもしました。
小さい子供が「わたし」「あなた」なんて言いませんものね。
なので家の中に先生がいることが嫌でしたから、先生という職業にだけは絶対にならないと心に決めてたのに
なぜか今、私はマナー講師というプロフェッショナルを選び、伝える喜びを感じております。
私の七不思議のひとつです。
今となっては大変ありがたく感謝しております。
これからもたくさんの人の人生を磨くお手伝いをしてまいります