皆さん、こんにちは。
Be-QOLe マナー講師 豊田京子 です。
今日は名古屋駅で買い物をしておりました。
研修の際に必要となる備品を買うためです。
ブラウスを買うため5階へ、雑貨を買うため9階へ、本を買うため10階へ。「買う」という行為は収穫にも似た達成感があり、ストレス発散にもなります。
昇りエスカレーターに乗っている時、2人の女性が何段か前方にいました。
エスカレーターを昇り切ったところで立ち止まり、上を見たりフロアを見まわしたり。
行きたいフロアが何階なのかわからなかったようです。
すぐ後ろから昇ってきた別の女性に「危ない、早くどいて!」と言われ「?」と不思議そうな顔。
【昇り(下り)切ったら速やかに移動しましょう】
階段が自動的に動き続けているのがエスカレーターです。
順番に上がってくる後ろの人のことも考えて、早めにそのライン上から移動しましょう。
そしてもう一つ。
エスカレーターは歩く人のために「右」を空けておく。または「左」を空けておく。なんて常識のように言われているようですが…
これはマナーやルールではありません。
むしろ正しくない利用方法です。
エスカレーターの本来の利用方法は「歩かない」「手すりを持つ」です。
転倒事故防止のためですね。
手すりを持たなければ乗れない人もいます。中にはどちらか片方の手すりしか持てない人もいます。
特に駅では急ぐ人が多いためか、歩くためのスペースを確保しておくことが常識かのようになってしまっています。
そのおかげで、本当に困っている人が我慢を強いられる場合もあるのです。
以前、通勤中に「右側に立つな!」と言って腕にギプスをした人をどかした人を見たことがあります。
急いでいることで相手の様子が見えなかったのでしょうか?
自分が目的地に間に合うことがその人の「最善」だったのでしょう。
そして『急ぐ人を優先させる』ルールを押し通したんでしょうね。
それで何秒変わります??
JRや病院では「歩かない」ようにアナウンスやポスターでお知らせしているところは増えましたが、まだまだ片側を空けることは常識化されているようなので、すぐに変わっていくことは難しいのかもしれませんね。
自分が急いでいて、エスカレーターでは遅いのであれば、ぜひ階段を使うことも検討しましょう!
階段を使うことで体の中でも1・2番の大きさの筋肉「大腿四頭筋」と「大臀筋」が鍛えられるチャンスです!
エスカレーターを歩いたほうがもっと早い?
…何秒??
相手を思いやることから「マナー」があるのです。
知らずに誰かを危険な目に合わせたりしないように。
人を待つことぐらい、『できる人』になりたいですね。